最近読んだ洋書:その1

🍀 Never Let Me Go

Never Let Me Go

Never Let Me Go

Kazuo Ishiguro の中で初めて読んだ本です。(このあと日本語訳をいくつか読みました。)
ゆっくり静かに語られていますが一文一文の中に繊細で熱い思いが凝縮しています。じっくり、時々本を置いて考えこみながら読みました。どこにも帰って行く場所がないような、それでいてどの思い出も宝物のような、寂しいようなあたたかいようなお話でした。自分について、寄る辺がなく一人になっても生きていけるかなあ、と思いました。
とてもよかったのでそのあとすぐに和訳を買い、一気に一通り読みました。そのあと原書と和訳の表現を照らし合わせたり比べたりがまた楽しい作業でした。一番好きな本のひとつ。ぜひまた読みたいです。


🍀 Bog Child

Bog Child

Bog Child

北アイルランドのお話。高校生の日常、IRAのメンバーのメイズ刑務所でのハンガーストライキアイルランドの泥炭の中に眠り続けた古代の少女の物語が重なって語られていきます。出てくる会話が少し前のアイルランドっぽく嬉しかったです。紛争がつい最近まであったことを改めて感じました。ベルファスト出身の昔の友達を思い出しながら読みました。(その友人は親戚間で宗教が違い、追われるようにしてカナダ、ドイツ、日本を渡り歩き、上海へ行ってしまいました。旅立ち前夜、二人で新宿で飲みました。)
この本にはその後、偶然2回出会います。ひとつは、最近読んだ『A Monster Calls』の原案者が偶然この本の作者、夢を託して亡くなった Siobhan Dowd だったこと。もうひとつは、最近見た映画『Jane Eyre』のロチェスター役、マイケル・ファスベンダーが、1981のハンガーストライキの映画『Hunger』の主役を演じたこと。


🍀 Fantastic Mr. Fox

Fantastic Mr. Fox

Fantastic Mr. Fox

注文して届いてみたら子供向けの本でしたが、楽しく読みました。音読にピッタリ。(でも抑揚たっぷりの文章なので上手に読むのは難しいですが。)


🍀 The Stolen Child

The Stolen Child

The Stolen Child

ケルトの雰囲気いっぱいのお話。人間の子どもと森の妖精が入れ替わって生きていくお話。アイルランドの詩人 W.B.Yeats の『The Stolen Child』から発想を得て書いたそうです。
"Come away, human child!
To the waters and the wild
With a feary, hand in hand,
For the world's more full of weeping than you can understand."
というイェーツのリフレインが心に響きます。
この本は介護が大変だった時に読み、現実から離れて気晴らしになりました。


🍀 W. B. Yeats

Wb Yeats Poems Selected by Seamus Heaney (Poet to Poet)

Wb Yeats Poems Selected by Seamus Heaney (Poet to Poet)

アイルランドの詩人、Yeats 詩集。アイルランドノーベル文学賞の詩人 Seamus Heaney の選です。抜粋で読んでいます。
お気に入りは、The Stolen Child , Down by the Salley Gardens, The Lake Isle of Innisfree


🍀 Mockingbird

Mockingbird

Mockingbird

ツイッター仲間の方が紹介してくださいました。主人公の気持ちよりもむしろお父さんの気持ちで読みました。残された家族どうしが何か共有した気持ちを一緒に持てるといいのになと、私の現実を考えました。


🍀 The Catcher In The Rye

The Catcher in the Rye

The Catcher in the Rye

この本を読むのは3回目です。読むたびに印象が異なります。また読むつもりです。また読むでしょう。