長野県下伊那郡の木々

昨年11月に長野県に引っ越して来ました。田舎は東京と違い高い建物が無いので、樹木の形がよく見えます。葉を落とした後は、幹や枝がくっきりわかり、木の存在そのものが見える気がします。冬の樹木がとても好きですが、そろそろ葉が出始める季節になりました。


🍀 サルスベリ松川町名子)12月🍀


🍀 梅、三日月、カラス(松川町名子)12月🍀


🍀 ハナミズキ、左奥はケヤキ松川町中央小学校近く)12月🍀


🍀 ケヤキなど(中央道松川インター)1月🍀


🍀 枝垂桜(松川町役場前)12月🍀


🍀 桜(飯田美術博物館)3月31日🍀


🍀 桜(飯沼諏訪神社)3月30日🍀


🍀 桜(飯沼諏訪神社)3月30日🍀


🍀 桜とヒノキ(飯沼諏訪神社)3月30日🍀


🍀 木蓮(飯田美術博物館)3月31日🍀


🍀 桜(高森南小学校)4月🍀

🍀 欅(中川村)4月🍀

🍀 百日紅松川町)4月🍀


今度は春の草花を載せたいです。

最後の帰省

来月故郷に移住することになり、先週10月20-22日に最後の帰省をしてきました。帰る場所が住む場所に変わるので「田舎」という見方で眺めるのはこれが最後でした。

🍀 中央アルプス 🍀

《秋晴れの中央アルプス 10/22》
実家の近くから見た中心アルプス。左は念丈、中央は烏帽子岳、その下に小八郎。左の森は大島神社


中央アルプスのシルエット 10/21》
夕方浮かび上がる中央アルプスのシルエット。中心は烏帽子岳。左の丸い形は「仙涯嶺(センガイレイ)」。近くで見ると頂上がギザギザで特徴ある形です。花崗岩とホルンフェルスでできていて、甲斐駒ケ岳や鋸岳と似ている気がします。花崗岩は一番好きな石です。以前英語のクラスで、「My favorite rock is granite.」と言ったら「favorite rock! 」wと笑われました。アイルランド、アラン島の石灰岩の大地も大好きです。


《りんごの果樹園から見た中央アルプス 10/21》

🍀 りんごの果樹園 🍀

《富士、王林 10/22》
これは矮化栽培のため木が小さく作業が楽。地面にはアルミシートを敷き光を下から反射させます。りんごは上からも下からも光が当たりニコニコ。


《富士りんご 10/22》
りんごの実、ひとつひとつに太陽の光が当たるよう周りの葉を摘む「葉摘作業」の真っ最中でした。


《こちらは王林 10/22》
下に敷いたアルミシートがレフ板のようになってりんごが日向ぼっこ。

🍀上大島から見た 南アルプス 🍀

南アルプス 10/22 6時40分》
日の出は6時半ころ。南アルプス荒川岳の付近から昇る。松の木の左は塩見岳、その左に農鳥岳北岳仙丈ヶ岳伊那谷の底の天竜川からは朝霧が上がり、白く霞んでいます。

🍀名子の平から見た 南アルプス 🍀

天竜川によって河岸段丘が作られ、一番下から順に天竜川の平、商店街がある新井の平、小中学校や役場がある名子の平、実家と松川インターがある上大島の平、その上が西山の平があり中央アルプスの山に続きます。下伊那郡日赤病院の窓から朝8時に撮った南アルプスです。中央やや左が塩見岳

🍀松川インターから見た 南アルプス 🍀

🍀松川インターから見た中央アルプス 🍀

🍀駒ヶ根インター付近から見た南アルプス剣岳、南駒ケ岳(西駒) 🍀

🍀諏訪湖🍀

《10/22 新宿行き中央高速バスの車窓より》右の蓼科山は見る方向により富士山の形なので諏訪富士とも呼ばれるそう。

🍀茅野市付近から見た八ヶ岳連峰🍀

《10/22新宿行き中央高速バスの車窓より》
諏訪湖を過ぎると左手に見えてくる八ヶ岳は山頂が広がりまさに連峰。

🍀八ヶ岳🍀

《10/22 八ヶ岳
山梨県に入ると八ヶ岳はなだらかな山裾といくつもの山頂を持つ一つの山のように見えてきます。

さわやかな秋晴れでした。

白山神社の植物

荻窪に住み始めてから25年になり、ほとんど毎日、白山神社の横や境内を通ってきました。今日は神社の植物の写真を載せてみます。

🍀 鳥居と樹木 🍀

《10/19 白山神社
境内の樹木は主に銀杏と欅(ケヤキ)です。右手前は銀杏、鳥居の奥の両側は欅。秋の日差しは柔らかです。


《10/7 秋の雨》
雨の降り始めなので欅の幹の左側だけが濡れて、木肌の様子が艶っぽい。

🍀 金木犀 🍀

《10/16 金木犀
金木犀が開き、香り始めて2日目です。葉の間から光が射して、子どもの頃の縁側を思い出しました。


《10/16 となりの金木犀
神社の隣の家の金木犀。神社の金木犀より一日遅く開花。

🍀 境内奥の鳥居 🍀

《10/16》
右手前は欅。その奥は銀杏。この鳥居の奥で毎年節分の豆まきが行われます。この奥、左手には桜もあります。

🍀 楠(クスノキ)も1本あります 🍀

《10/17 金木犀と楠》
立派な楠が一本あります。金木犀は満開。楠は広島でたくさん見かけました。また中国の広州でも見かけました。どっしりとして風格があります。私の田舎にはほとんどないので、温暖な場所が適するのかもしれません。

🍀 銀杏の雄花 🍀

《今年 4/27 銀杏の雄花》

《今年 4/27 銀杏の雄花》
銀杏の木は雄木と雌木がありますが、春のある日に一斉に雄花が咲き、一斉に落ちます。地面は黄色の絨毯です。

🍀 落ち葉の絨毯 🍀

《昨年 12/16》
神社では毎朝(多い時は一日2回)掃き掃除をしてらっしゃるようですが一日で一面黄色になります。

🍀 春の嵐のあとの落ち葉 🍀

《昨年 5/31》
写真は(上左から)、欅(ケヤキ)、カエデバフウの葉と実、銀杏、楠(クスノキ)、唐楓(トウカエデ)。欅の実はなかなか見ることができませんが、写真上の欅の葉の間に小さい実がついていました。


🍀 初夏の日陰の植物 🍀

《今年 5月末 鳥居の横》
シダ、ドクダミなど目立たない植物ですが美しい。ドクダミは花弁が十字に開き可愛らしい。

順不同になってしまいましたが、いつの季節も素晴らしい神社でした。

夏から秋へ (2) 夏の名残り、秋の気配

今週、通勤途中に出会った植物をまとめました。夏の名残りの植物も秋の植物も優しい感じです。


木槿ムクゲ)10/10 杉並区》
木槿は初夏からずっと次々に咲き続けていましたがそろそろ終わり。花の中には虫たちがいます。


《芙蓉(フヨウ)10/10 杉並区》
芙蓉も長い間咲き続けています。まだ少しつぼみもあります。赤やピンクなど様々、鮮やか。


《ミニヒマワリ 10/10 杉並区》
花壇のひまわりも最後。この花壇は初夏には豪華な紫陽花が楽しめます。


《風船葛(フウセンカズラ)10/10 杉並区》
#mysky の方にはおなじみのフウセンカズラ。風船の中には白黒の丸い可愛い種が入っています。白い花もまだ少し咲いています。この家には猫がいます。


サルビア 10/10 杉並区》
花の先の花弁はもうほとんど落ちていますが、赤はまだ鮮やか。後ろにミズヒキも見えます。


アサガオの葉 10/10 杉並区》
西陽よけのアサガオ。葉っぱのみです。ヤツデ型の葉はアサガオではなさそうですが、アサガオの葉の形の遺伝は高校生物で教えます。


《杜鵑草(ホトトギス)10/10 杉並区》
この株は日当たりが悪いところにあるためまだつぼみです。花弁に赤紫の斑点がある小さい花が咲きます。華やかではありませんが、病床の正岡子規のこと、初夏に長野県の田舎で聞く不如帰(鳥の方のホトトギス)のキョッキョッ キョキョキョという声など思うと、趣きがある花です。


《小紫(コムラサキ)10月初め 杉並区》
紫色の実が美しい。この株は、前回のブログに書いたものとは違う場所にあり、実がやや大きく豪華です。


栴檀(センダン)10/10 杉並区沓掛小学校》
春にうす紫の花を咲かせた栴檀の大木にぎっしり実が成りました。黄色く実り葉が落ちると木全体の形がユーモラスで目立ちます。真冬にはヒヨドリが群れで集まって実を食べます。


《キウイ 10/10 杉並区》
キウイに実がたくさん成りました。重そうです。この家の方が大事に育てています。

🍀 職場まで40分近くかかりますが、毎日、猫や草花や実を見ながら歩いて行くようになって4年目です。(真夏は暑くて危険なのでバス通勤ですが)これらの草花を見るのは4回目。毎年同じ時期に同じ花を見るのは楽しみです。今年もまた咲いたな、と嬉しいです。でも来月でお別れです。

夏から秋へ (1)『コムラサキ』

通勤途中のコムラサキを夏から撮ってみました。

コムラサキムラサキシキブ(紫式部)の仲間の落葉低木。初夏に薄紫色の花を咲かせ、秋に紫色の丸い小さな実をつけます。植物の実としては珍しい紫色なので一度見たら忘れません。でも昨年までムラサキシキブと混同して覚えていました。

🍀 コムラサキの花 🍀

《7/23 杉並区で》
白い楕円形のつぼみができたと思ったら、枝の根元の方から咲いていきました。葉は対になって出て、葉の根元のほんの少し上部から花が出ています。


《7/24杉並区で》
翌日同じ場所で撮りました。花弁はかすかにうす紫です。画面右はすでに咲いたあと、左の枝の先はまだつぼみです。

🍀 🍀 薄緑色の実をつけます 🍀 🍀

《8月 杉並区で》
うす黄緑色の小さい実をたくさんつけました。枝も美しい紫色に変化していきます。

🍀 🍀 薄緑色から紫色に 🍀 🍀

《9/13 杉並区で》
枝の根元の方から徐々にうすい紫色の変わっていきます。残暑が厳しく、気温は真夏なみですが、秋へ移行していくようすが目に見えます。


《9/18 杉並区で》
日ごとにうす紫の色がついていきます。


《9/26 杉並区で》
紫色が濃くなります。


《10/10 杉並区で》
秋の実は赤や黄色はよくありますが、このような紫色は珍しく、美しいです。


《10/10 杉並区で》
台風や強風のためか、実が落ちて柄だけになっているところもあります。この実は鳥の好物だそうです。

通勤途中の同じ場所の同じ株を夏から撮ったので変化がよくわかりました。カメラではなく携帯で撮っているので、実にピントがうまく合わせられずバックの葉や枝に焦点があってしまったりしました。一本の枝からも季節が移り変わる様子が感じられるのだな、と思いました。

広島への旅 4

9月28日から30日までの広島旅行、宮島弥山、厳島神社山口県岩国錦帯橋と楽しんだあとは広島市です。

🍀 広島市内の小料理屋さんで 🍀

前回も行った市内の小料理屋さんで広島の『本州一』というお酒をいただきました。しっかりした味で、お刺身にも天ぷらにも合いました。瀬戸内海の様々な海の幸、たいへん美味しかったです。
広島のお醤油は関東とは異なり、黒くてとろっとしてまろやかです。あとで調べましたが、たまり醤油なのか、再仕込み醤油なのかわかりませんでした。たまり醤油はもともと愛知、再仕込み醤油は山口だそうですが。

🍀 アイリッシュパブでギネス 🍀
そのあと、はしごしてギネスビールを一杯いただきました。

中央通り『Molly Malone's モーリー マローンズ』にて
(Molly Malone はダブリンの伝説の少女。手押し車に貝を乗せて Alive, alive o ♪ と売り歩きますが最後は死んでしまいます。これは歌になっていて、以前友達が歌詞を教えてくれて覚えました。一度、ダブリンのレストランでこの歌を独唱したことがあります。)


広島の夜にスロンチェ!Slainte 乾杯)

🍀 広島市内の夜 🍀

広島市内、お店の外に人々が集団でいる光景をよく目にしました。東京と違うのでややびっくり。宴会の後、解散するのが名残惜しいのかもしれません。

🍀 原爆ドーム 🍀

緑に囲まれ、静かです。元安川のほとりを歩き平和大通りを通ってホテルに帰りました。(平和記念公園に行きたいと長年ずっと思っていましたが、昨年じっくり見ることができました。前回、元安川のほとりの桜並木は満開で美しかったです。)

🍀 市内のホテルに宿泊 🍀
台風が翌日の夕方東京を直撃しそうとのこと、心配しながらもぐっすり休みました。
次の日30日は、午前中平和記念公園を再びじっくり見てから夕方のフライトで帰京の予定でしたが、台風のため昼の便に急遽変更しました。雨が降り始めていました。


広島駅新幹線口広場。楠の緑は深くて優しくやわらかです。

🍀 広島空港へ 🍀

空港へのリムジンバスの外は懐かしい田園の風景が広がります。広島らしさは家の造りと屋根。茶色い瓦屋根の両側に鯱鉾が乗っている家が目立ちます。


水田はいつの季節も美しいです。稲刈りが始まっていました。

🍀 広島空港で乾杯 🍀

昼ですが、焼き牡蠣、ビール。旅の終わりに昼から一杯いただくのは何とも言えず幸せな気分です。


島風お好み焼。ネギのトッピング追加バージョンです。ごちそうさまでした。

🍀 飛行機で東京へ 🍀

帰りは残念ながら787ではありません。雨は上がり、青空が見えてきました。台風は東京へ向かっているそうです。さようなら、広島!


なにやら美味しそうな雲がもくもく畝になってぎっしり並んでいます。これは北側、進行方向左手。左手後方には台風が迫っています。

羽田空港はまだ雨は降っていませんでしたが、家につく頃雨が降り始めました。予定していた便は台風のため欠航となりましたが、無事に帰りました。

🍀 広島、良い旅でした。ありがとうございました。

広島への旅3『山口県、錦帯橋』

9月29日、宮島厳島神社の次は、山口県岩国『錦帯橋』です。

🍀 宮島から錦帯橋ヘ 🍀
JR宮島口から山陽本線で岩国まではたった23分です。この時間に『うえの穴子飯お弁当』をいただきました。


JR岩国駅


JR岩国駅から市営バスで20分くらいで錦帯橋のたもとに到着。このレトロなバス『いちすけ号』に乗ってみたかったですが本数が少ないそうです。橋の上の丘の白い建物は岩国城


錦帯橋は川幅約200mの錦川に架かる5連の橋です。1673年に初めて造られ、改良が重ねられているそうです。遠くから全体を見ると、川も橋もゆったりとおおらかな感じ。手前中央のやや左下の赤い花は彼岸花(曼珠沙華)です。


近くで見ると迫力でした。橋桁の花崗岩は背丈近くありかなり大きかったです。歩いて渡ると、アーチの上は板が階段状になっているところと斜めになっている部分とがあり、楽しかったです。東京日本橋にもこのような木の橋があればなぁ、と思いました。
それからまた、アイルランド首都ダブリンのリフィー川に架かるハーフペニーブリッジ (ha'penny bridge) を思い出しました。


釣り人が橋の上流側で釣りをしています。橋の上から見ると魚はたくさんいますが、いる場所といない場所があり群れがはっきり見えます。魚がいないところに糸を垂れている釣り人に大声で教えたくなりました。


アーチを下から見たところ。様々な部品が複雑に組み合わさっています。幾何学模様が美しい。Webで見たら一つ一つの部品にそれぞれ名前があるとのこと、当たり前でしょうが何だか驚きました。(画面に手が写り込んでしまいました。)


アーチが水面に映ります。橋の向こうには、屋台、集合写真撮影場所、観光バス駐車場などあり、賑わっていました。写真上に見える木の葉は巨大なエノキ。


巨大なエノキ。対岸からも目立ちます。東京ではこれほど大きいエノキはなかなか見当たりません。(新宿御苑に以前大きいエノキがありましたが、裂けて半分倒れてしまっています。)


川に沿って桜並木があります。春の風景を想像しました。今は彼岸花が咲き始め、金木犀の香りも微かに漂い始めていました。このあと辺りをゆっくり散歩しました。しっとりと落ち着いた城下町でした。

夜のライトアップもいいだろうなと思いながら、来た道をバスで岩国駅へ、JRで広島市へと戻りました。

🍀 次回は広島市について書く予定です。