「英語のあや」トム・ガリーさん著

🍀「英語のあや」トム・ガリーさん著 🍀

英語のあや

英語のあや

東大理学部のブログを見てトム・ガリーさんが気になっていました。期待通り、とても興味深い内容でした。

【内容】
1.日本語の味、英語の味
どこか日本的な英語など、その例を挙げながら説明してくれます。
《感想》日本人が書いた英語か英語らしい英語か、読んでみると違いがわかりますが、自分で書くとやはり日本人の英語になってしまいます。意味が違ったりニュアンスがズレたりせずに、しっかり内容が伝わり、それでいてどこか日本人の雰囲気がある英語が書きたいです。

2.科学英語から考える
冠詞の使い方、「相手が知っているかどうか」について考慮すること、書き言葉と話し言葉、英語らしい英語を書くコツ、相手への配慮(敬語)、など、日本人が間違えやすい点を詳しく解説。
《感想》冠詞についてはもともと興味があり調べたりしていたのでよく知っている内容でしたが、化学についての例が明快でした。敬語はガリーさんのブログで拝見していました。中学生に教える命令形などの英語をどう教えるか考えさせられました。私にとって一番難しいのは書き言葉と話し言葉の違い、フォーマルとカジュアルの違いです。これからも勉強していきたいです。

3.言葉の狭間で考える
英語と日本語の間で生きるトム・ガリーさんが実際感じたこと、体験したことなど、具体的に詳しく述べられています。
《感想》外から見た時の日本語の難しさ、言語を変換することのマクロ経済においてのコストなど、へえーと感心することがたくさん挙げられていました。Oxford コンマに、ここでも出会いました。羅列した後に and の前に打つコンマですが、最近 Barry さんのツイッターで気になっていました。
(余談ですが、Barryさんのコメントなど、Oxford コンマを調べていて、ヨークシャーコンマにも出会いました。コンマとは蝶の名前でした。羽の裏にコンマ形の白いマークがある蝶でした。)

4.言葉ってどこが面白いの?
日本語で「つ」と書いても発音が違う場合など、言葉の面白さについて。
《感想》私にとって英語は楽しいので、英語をマスターできずに一生かかっても面白いのかな、と前向きな気持ちになりました。

🍀 トム・ガリーさん、もっといろいろな本を書いてくれないかな、と思いました。ブログの写真はちょっと渋くてなかなかハンサムです。この本は、カバーを取るとピンクの外表紙、中表紙は紫色でおしゃれです。